
現在のあなたと縁が深い前世
18 世紀ごろ、マルタ島で美貌の女性として生まれたようです。
何らかの事情で、家族でサルディーニャ島から移住された一家だったらしく、地元の方からは「サルディーニャ」と呼ばれていたようです。
ご家族で酒場を経営され、
そこで歌姫として働かれていたようです。とても人気があったようです。
ある時、この酒場を訪れた旅人が彼女に一目惚れし、結婚したいと申し出ました。
裕福な商人の息子であると名乗り、身なりも良く、支度金の一部として
かなりの大金を無造作に両親に渡したため、
両親は大喜びで彼女を嫁がせる事を約束したようです。
今は仕事で、荷を運んでいる最中なので
これを終えたら、また迎えに来るから、と言い残し彼は船で島を離れました。
そして、二度と帰ってくることはなかったようです。
とても不思議な出来事でした。
体が目的で、という事ではありませんでした。
彼は、彼女の手を握ることさえなかった様子です。
また、彼が名乗っていた出身地からやってくる旅人に彼のことを聞いても、
誰もが「そんな名前の人は知らない」と言います。
何らかの目的があって、酒場の人間を騙そうとしていたのが途中で中止になったのかもしれませんが、
まるで、大金を酒場に手渡すのが目的だったかのような出来事でした。
最初は大喜びしていた両親は、
時間が経ち、約束の期日が過ぎても
彼が迎えに来ない事に困惑し、怒りだし、その後、
落ち込んだり、彼女を哀れんだり、と
暗い表情を浮かべる事が多くなりました。
彼女には、その両親の感情の変化が今ひとつ理解出来なかったようです。
結婚、といわれてもピンとこなかったし
長く親しい時間を過ごしたわけでもない人、
帰ってきても来なくても、特に心が揺れ動くこともありません。
むしろ、何の見返りも要求せずに
大金をプレゼントされたという事実に、とても喜ばれたようです。
やがて、彼女は両親を説得し、
そのお金をもとに農場を手に入れ、レモンの栽培を始めたようです。
その後、
農場は成功し、豊かな生活を送ることができたようです。農家の仲間と結婚し、暖かい家庭を築かれたようです。
ただ、この事件のことは一生忘れることはなく、あれは一体、何だったのだろう?という疑問に答えを出すことはできなかったようです。
前世からのメッセージ
人というものは
事実を自分の見たいようにしか見ないものだという事を理解してほしい。
大金を手に入れた、あの事件も
私には大いなる幸運と見えたのだけど
両親には、それが娘や自分に対する侮辱と見えたようで、
近所の人の手前、恥ずかしく思うような不幸だと感じたようだ。
同じ事件に同時に遭遇し、血を分けた家族であっても、感じ方はこんなにも違うのだ。
それを忘れないでほしい。
日々、色々な事に遭遇し、さまざまな事を感じると思うのだけど、自分とは違う考え方を持つ人がいる、ということは
常に意識してほしい。
そして、1 つの視点に偏らず、多角的な視点で物事を見て今より幸福な生き方を模索するよう心がけてほしい。
人生は、視点を変えるだけで幸福に満ちたものになる事を実感し、それを多くの人に伝えてほしいと思う。
鑑定は以上となります。